後援会組織アルゴリズム
出太郎後援会という呼び名は少し照れるけれど、皆さんの応援に心から感謝し、しっかり答えていくよ。
後援会作り
後援会とは
後援会という呼び名は「古くさい」という人もいるが、伝統的呼び方なのでここでは統一します。
もちろん、サポーターやファンクラブなど何でもいいです。
後援会は必要?
- なぜ後援会
後援会は必ず作らなくてはいけないものではありません。
例えば知名度のある、いわゆる「タレント候補」などは後援会など組織しなくてもある程度の得票は見込めます。
しかし、知名度もなく、街頭・駅頭などを続けていてもどれだけの支持が得られているかはわかりません。
そこで、しっかりとした後援会を作れば、それは選挙の際、強い力と自信に繋がります。
また、議員なり、首長なり、を目指す以上、自分の考えや主張ばかりでなく、有権者の声に耳を傾けることも大変重要なファクターです。
ぜひ、政治活動の一環として後援会を組織し、きたる選挙に備えることが大切です。
政治の原点「近者説遠者来」からなると考えます。
「近き者説(=悦:よろこ)び遠き者来(きた)る」。『論語』の中の孔子の言葉である。君主葉公から「政りごとの要諦は?」と問われた孔子はこう答えた。「近臣が悦んで仕えるような政治を行えば、その名声を聞いて遠くから人材が集まり、国の力になる。」 (全国町村会HPより)
つまり、これが後援会のあるべき姿と考え、応援に感謝をもって答えます。
後援会の作り方
まず決めること
- 会長・事務局長は誰にするか?
会長・事務局長は
人望のある有力者になってもらうのがベストです。格上の議員等も了解して頂ければ、ありがたいのですが、もしも何かあった際に、先方の名前にキズを付けることにもなりかねないので議員経験者で今は引退されている方などがよいでしょう。(現職の方々は顧問に就任頂くことが多いです)
事務局長は、なるべく政治や選挙、行政組織などに詳しい方にお願いします。
- 本部(事務所)をどこにするか?
設置時から、オフィスを構えられればよいのですが、コスト面でも難しいかもしれません。まずは自宅を本部とし、会議などの際には、施設・ホール等を利用します。
- 政治団体登録をするか?
任意団体で後援会を作ることも可能ですが、
- 信用が得にくい
- 寄付等の金銭面が煩雑になる
- 後援会員の自覚がうすれる
等の理由から「政治団体」登録は行うべきと考えます。
私が事務局長で選挙までの活動をフォローします
後援会設置フロー(例)
「後援会」設置までのフロー(例)です。 もちろんすべてこの手順で進めなくてもかまいませんし、決めごとが決まっていれば1回の集まりで、すべてこなすことも可能です。
後援会の政治団体登録
後援会を政治団体として届け出るかは一考必要ですが、
- 会員集めのための後援対象の個人名の入った配布物の配布
- 飲食を伴うような会合の催し
- 会費や寄付を集める
等、選挙活動とみられるような事柄や、政治資金に伴うような行為には必ず届出は必要です。
その他、後援会事務所看板の設置許可など名売り効果に有利な点も多くなるので届け出ておくべきかと思います。
届出は、事務所を設置した都道府県の選挙管理委員会になりますので、ホームページなどを参考の上、必要書類を提出ください。
後援会を政治団体登録することにより、収支報告の提出や後援会主催の座談会や演説会などが選挙活動とならない、など順守しなければならない決まり事も数多く出てきます。
その点を良く把握し、応援してくれる後援会の方々に不快感を与えることのないよう、また後援者間にトラブルなどないよう、細心の注意を払います。
事務局長の役割はとても重要ね!
後援会事務所看板設置
- 看板設置意義
後援会を政治団体として届け出る際、その事務を行うための事務所、連絡所等が設置されている場合に、それを表示するため立札及び看板の類を掲示することは許されています。これは、選挙の際「顔と名前を覚えてもらう」効果もあります。(時期、態様等を総合的に考えて、当該立札及び看板の類が事務所の表示を口実とする立候補予定者の氏名の普及宣伝であると認められる場合は、規制対象になります)
ただし、ポスターと同様、大きさは、縦150cm、横40cm(足も含む)までや設置場所、記載文言に至るまで規制があります。
作ってしまったあと、「これではダメです」といわれてしまうと、決して安いものではないのに全くの無駄になってしまいます。
デザイン案が出来た時点で問題がないか、各所管選挙委員会と相談し、間違いないものを制作します。
枚数は、1事務所ごとに2枚以内、しかも次に掲げる総数を超えてはなりません。また、その選挙を管理する選挙管理委員会から交付を受けた証票を表示しておかなければなりません。
後援団体のほかに、候補者等(候補者、立候補予定者及び現職)も、政治活動のために使用する事務所において、次に掲げる制限の下で、政治活動のために立札及、び看板の類を使用することができます。
大きさや証票表示などは後援会と同様です。
選挙の種類 | 公職の候補者等 | 後援団体(すべてを通じて) | 証票交付申請先 |
衆議院議員(比例代表 | 46枚(ただし、1小 選挙区内には10枚) |
69枚(ただし、1小 選挙区内には15枚) |
中央選挙管理会 |
参議院議員(比例代表) | 100枚(ただし、県 内には12枚) |
150枚(ただし、県 内には18枚) |
中央選挙管理会 |
衆議院議員(小選挙区) | 10枚 | 15枚 | 都道府県選管 |
参議院議員(選挙区) | 12枚 | 18枚 | 都道府県選管 |
都道府県知事 | 12枚 | 18枚 | 都道府県選管 |
都道府県議会議員 | 6枚 | 6枚 | 都道府県選管 |
指定都市の長 | 10枚 | 10枚 | 指定都市選管 |
市長・市議会議員 | 6枚 | 6枚 | 当該市選管 |
町村長・町村議会議員 | 4枚 | 4枚 | 当該町村選管 |
※都道府県知事選挙に関しては、枚数が異なりますのでそれぞれの選管に問い合わせてください
後援会活動
- 継続が大切
後援会は立ち上げればこれで終わり、というわけにはいきません。
むしろこれからが始まりです。
後援会の会合を持ち、選挙組織の人から情勢の説明を聞くなど、選挙準備をすることは差し支えありません。
立候補のための後援会との懇談として演説会や座談会を開くこともできます。
しかしこれらを「会長や事務局長にすべてお任せ」ではなく、決して無理強いすることなく、盛り上げていくことが肝心です。
最初から、後援者が大勢集まってくれればよいのですが、なかなかそうもいかないときは、非公式に小さい会を数多く開くことです。
お酒が飲めるのであれば、居酒屋で「政治の愚痴を聞く会」や、日中に時間がある女性の方を集めて「お茶を飲みながらのおしゃべり会」など少人数でよいので集まってもらい、疑問・質問等には、必ず答えるようにすることで広げていくことが可能です。
注意することは
- 飲食等に費用が発生するようであれば、必ずその場で割り勘にする。
- 自分から、愚痴や不満を言いすぎない。
- 出席の無理強いをしない。
などでしょうか。
企業・団体後援会
- 企業・団体後援会の意義
企業や団体が後援会を結成してくれたら相当な力になることは間違いないですが、「企業後援会を作りたい」「団体後援会を作ってください」と触れ回っても、なかなか出来るものではありません。
また、企業や団体の幹部の方が「後援会を組織します」と声がかかっても、もちろん大変ありがたいのですが、リスクを伴うこともあります。
次のポイントに沿って後援会組織が可能か、よく吟味してください。
- 特定企業内に後援会を作る際は、選挙区内の同業他社との関係をよく見極める。
- 団体組織内に後援会を作る際は、所属政党の政策や、政治信条・信念との整合性を事前にしっかりと見極める。
- 献金や寄付を受ける際は、違法性がないか、注意する。
- 個人後援会に個人の身分で参加してもらうことも可能なので、検討する。
等
所属政党や個人後援会のメンバーとよく相談の上、無理のない企業・団体後援会を組織してもらいます。
ネット後援会
- インターネット上にオンライン後援会を作る
同様の後援会を作りませんか?
これで選挙前までの「政治活動」におけるツールはそろった!
心おきなく頑張るぞ!!